「売人20面相」逮捕 覚せい剤さばく“有名人”1年以上追跡
スポニチアネックス 4月19日(土)7時2分配信
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近畿厚生局麻薬取締部神戸分室は18日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、いずれも住所不定の無職田中愛一郎容疑者(49)と内縁の妻・板東千亜希容疑者(38)を逮捕した。
2人の逮捕容疑は、大阪市西区のマンションで3月、覚せい剤約270グラムを販売目的で所持した疑い。逮捕時には、現金約1300万円も所持していた。2人は既に、同法違反(使用)の罪で起訴されている。
他人の身分証を多数所持し別人に成り済ますことを繰り返していたため、捜査員の一部は2人を「売人20面相」と呼び、行方を追っていた。また、神戸分室は関係先から運転免許証、健康保険証など他人の身分証を約80枚押収した。
同分室によると、覚せい剤取締法の前科2犯で「愛ちゃん」と呼ばれる“有名人”だった田中容疑者と板東容疑者の2人は、他人名義で東京や大阪の短期賃貸のマンションに入居し、数十カ所を転々として生活。銀行口座や携帯電話をそれぞれ20以上持っていた。1カ所の居住スパンが大変短く、捜査員が部屋に捜査へ乗り込もうとしたところ、もぬけの殻だったこともあったという。
同分室は、2人を1年以上にわたって追跡していたといい、「捜査員もホッとしていた。薬物販売の1つのルートをつぶせた」と話した。