2017年2月9日木曜日

京都府警大麻押収4倍超 未成年の摘発倍増

京都府警大麻押収4倍超 未成年の摘発倍増



京都府警が2016年に押収した大麻は前年の4倍超にあたる約7キロだったことが6日、分かった。薬物犯罪で逮捕、書類送検した容疑者は337人と過去5年で最多となり、大麻関連では未成年者が前年比で倍増している。
 「違法薬物は依存性があり、精神崩壊のスピードが早い」。3日夜に七条第三小(京都市下京区)であった保護者向け研修会で、講師を務めた下京署の辻健警部補は危険性を訴えた。大麻をデザインしたシャツや麻の葉のインテリアも紹介し、「大麻がカジュアル化している。子どもの持ち物に気をつけて」と呼び掛けた。
 府警によると、昨年に薬物犯罪で検挙された337人(前年比19人増)のうち、大麻関連は前年より27人多い74人だった。うち未成年は25人、20代は29人で、ともに10人以上増え、若年層が全体の7割を占めた。中学生は1人、高校生は5人で、有職少年が17人。
 覚せい剤関連の検挙は前年と同じ261人で、半数は暴力団関係者だった。組別では、会津小鉄会が54人、山口組系が32人、神戸山口組系が48人だった。
 府警は昨年11~12月、大津市の雑居ビルと伏見区の住宅で大麻草計107本を栽培したなどとして、大麻取締法違反(営利目的栽培など)の疑いで、元暴力団組員(58)らを逮捕。両施設から乾燥大麻計約6キロを押収するなどし、押収量は前年の1・6キロを上回る約7キロになったという。
 府警は「若者に大麻が出回り、暴力団の資金源になっている可能性が高い。供給源を絶つ対策が急務だ」としている。

0 件のコメント:

コメントを投稿