2019年3月22日金曜日

液体に薬品加えると覚醒剤に 密輸の罪で中国人の男起訴

成田空港で、薬品を加えると覚醒剤に変化する液体7キロ余りを密輸しようとしたとして、中国人が関税法違反などの罪で起訴されました。この液体の摘発はおととし指定薬物に指定されてから全国で初めてで、税関などは多様化する薬物の密輸に警戒を強めています。
起訴されたのは中国人で自称 添乗員の汪長輝被告(35)です。

千葉地方検察庁などによりますと、汪被告は先月27日、香港から成田空港に到着した際、スーツケースに入れたプラスチックの容器20本の中に覚醒剤に変化する液体およそ7.3キロを隠し持って密輸しようとしとして関税法違反などの罪に問われています。

この液体は「t−BOCメタンフェタミン」で薬品を加えると覚醒剤に変わるためおととし指定薬物に指定され、所持や輸入が禁止されています。

成田税関支署の検査で見つかり、押収された液体は5.5キロの覚醒剤に変えることができ、末端の密売価格で3億円余りに上るということです。

汪被告は警察の調べに対し「友人から日本にいる知人にマッサージオイルを渡してほしいと頼まれた」と供述していたということです。

この液体の摘発は指定薬物に指定されてから全国で初めてで、税関などは薬物の密輸の多様化に警戒を強めています。

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