2014年10月12日日曜日

「違法認識ない」無罪主張 能登島危険ドラッグ事件 初公判で2被告

「違法認識ない」無罪主張 能登島危険ドラッグ事件 初公判で2被告

北國新聞社 10月11日(土)2時41分配信



七尾市能登島の倉庫で危険ドラッグを製造、所持したとして、麻薬取締法違反と薬事法違反などの罪に問われた名古屋市東区、映像クリエーター藤波(旧姓岡田)実(43)と韓国籍で東京都稲城市向陽台6丁目、音楽等制作業趙顕夫(48)の両被告の初公判が10日、名古屋地裁であった。両被告は罪状認否で「違法な薬物との認識がなかった」と述べ、無罪を主張した。
 検察側は冒頭陳述で、両被告が2012年2月ごろから、東京や京都で危険ドラッグの製造と販売を手掛け、昨年10月末には違法薬物の郵送先と製造場所を七尾市田鶴浜町の廃業した入浴施設に移したと指摘した。今年5月からは郵送先と製造場所を別々にしたことを明らかにし、「税関に輸入した薬物が違法だと分かり、押収されるのを恐れていた」と違法薬物との認識があったとした。
 さらに検察側は、趙被告が中国の業者に危険ドラッグの原料となる物質をメールで注文し、藤波被告が趙被告が考えた作製法に従って製造して販売し、月100~300万円を売り上げていたと指摘した。
 一方、弁護側は「趙被告が輸入したのは合法な物質で、両被告は摘発されるまで違法薬物と知らなかった」と主張した。
 起訴状によると、両被告は6月13日、中国から麻薬の「XLR-11」が含まれた粉末約500グラムを輸入し、七尾市能登島半浦(はんのうら)町の倉庫内で保管し、指定薬物の「4-フルオロメトカチノン」を含む危険ドラッグの植物片など計約1・3キロを貯蔵したとしている。



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