2016年9月12日月曜日

<上半期>未成年の大麻検挙 大阪府内が全国最多20人

<上半期>未成年の大麻検挙 大阪府内が全国最多20人

毎日新聞 9月9日(金)12時53分配信


◇危険ドラッグ規制強化で“回帰”か

 大麻取締法違反の疑いで今年の上半期(1~6月)に大阪府内で検挙された未成年者は20人で、全国最多だったことが府警のまとめで分かった。昨年1年間の人数を超え、年間で過去最多の42人だった2010年に迫る勢いだ。好奇心で気軽に手を出すケースも多く、府警は「犯罪行為で、他の薬物乱用にもつながりかねない。安易に考えないで」と訴える。【千脇康平】

 府警によると、検挙された20人は16~19歳の男女(高校生6人、有職・無職少年14人)で、大麻の所持や譲渡の疑い。4月には、中学生に乾燥大麻約1グラムを譲り渡したとして泉大津市内の会社員の少年が逮捕された。危険ドラッグへの規制強化で、大麻に“回帰”する傾向が全国的にあるとされる。

 検挙された未成年者の多くが「先輩から勧められた」「好きな音楽から興味を持った」などと動機を語ったという。「(覚醒剤は依存性が強いが)大麻なら大丈夫だと思っていた」と話した少年もおり、府警幹部は「有害性の認識がなく、気軽に手を出している」と指摘する。

 府内の1年間の未成年者検挙数は10年に42人(上半期22人)に達した後、11年からは1桁で推移したが、14年は17人(同11人)と再び増加。昨年の18人(同10人)は過去5年で最も多かった。府警少年課は「早期発見に努めるとともに、学校など関係機関と連携し、薬物乱用防止教室などを通じて正しい認識を広めていく」としている。

0 件のコメント:

コメントを投稿