薬物依存絶ち再出発へ 静岡の支援施設「スルガダルク」10年
薬物依存者の社会復帰を支援する民間リハビリ施設「スルガダルク」(静岡市駿河区)が今月、開設から10年を迎えた。芸能人らによる覚醒剤や大麻使用が次々に発覚し、依存性の強さが改めて浮き彫りとなる薬物問題。施設では同じ悩みを持つ利用者が共同生活を送り、自分の過去や薬物を絶つ方法を徹底的に語り合いながら、再出発を目指している。
スルガダルクでは常時、覚醒剤など依存症の悩みを抱える40人前後が寝食を共にする。利用者が毎日取り組むのはグループミーティングと呼ばれるプログラムだ。本音をぶつけ合い、自分自身と繰り返し向き合うことで生き方を見つめ直す。
代表の五十畑修さん(56)自身、薬物依存の経験がある。10代でシンナー、20代で覚醒剤に手を染めた。負のサイクルから抜け出せず苦しんでいた時に出合ったのがダルクのミーティングだった。「今まで見せられなかった自分の弱さをさらけ出せた。みんなが受け入れてくれていると感じた」
これまでに行き場のない出所者ら約500人を受け入れてきた。だが、歩みは平たんではなかった。開設時には地元住民が反対署名を集めたことも。曲折を経て現在の場所に移転してからは、清掃ボランティアや農作業を通じて地域とのつながりを深めてきた。
薬物事件の再犯率は極めて高い。ただ、刑務所を出所後にプログラムを終了したスルガダルク利用者のうち再犯者はゼロという。五十畑さんは「孤立から薬物を使うケースは多い。家族のように受け入れ薬物を使わない日を積み重ねていくことが大切」と力を込める。
スルガダルクは11月19日午後1時から、開設10周年記念フォーラムを静岡市葵区の市民文化会館で開く。利用者らが薬物依存の経験を語る予定で、誰でも無料で参加できる。問い合わせはスルガダルク<電054(283)1925>へ。
<メモ>ダルク 薬物に依存する人たちの自立を支援する民間団体。名称は「ドラッグ」(薬物)、「アディクション」(依存)、「リハビリテーション」(回復)、「センター」(施設)の頭文字をつなげた。設立は1985年で、全国に約60カ所ある。県内はスルガダルクのほか、静岡ダルク(函南町)、スルガダルク浜松(浜松市中区)の計3カ所。各種プログラムを通じて依存症からの回復や社会復帰、就労への足掛かりを作っている。
スルガダルクでは常時、覚醒剤など依存症の悩みを抱える40人前後が寝食を共にする。利用者が毎日取り組むのはグループミーティングと呼ばれるプログラムだ。本音をぶつけ合い、自分自身と繰り返し向き合うことで生き方を見つめ直す。
代表の五十畑修さん(56)自身、薬物依存の経験がある。10代でシンナー、20代で覚醒剤に手を染めた。負のサイクルから抜け出せず苦しんでいた時に出合ったのがダルクのミーティングだった。「今まで見せられなかった自分の弱さをさらけ出せた。みんなが受け入れてくれていると感じた」
これまでに行き場のない出所者ら約500人を受け入れてきた。だが、歩みは平たんではなかった。開設時には地元住民が反対署名を集めたことも。曲折を経て現在の場所に移転してからは、清掃ボランティアや農作業を通じて地域とのつながりを深めてきた。
薬物事件の再犯率は極めて高い。ただ、刑務所を出所後にプログラムを終了したスルガダルク利用者のうち再犯者はゼロという。五十畑さんは「孤立から薬物を使うケースは多い。家族のように受け入れ薬物を使わない日を積み重ねていくことが大切」と力を込める。
スルガダルクは11月19日午後1時から、開設10周年記念フォーラムを静岡市葵区の市民文化会館で開く。利用者らが薬物依存の経験を語る予定で、誰でも無料で参加できる。問い合わせはスルガダルク<電054(283)1925>へ。
<メモ>ダルク 薬物に依存する人たちの自立を支援する民間団体。名称は「ドラッグ」(薬物)、「アディクション」(依存)、「リハビリテーション」(回復)、「センター」(施設)の頭文字をつなげた。設立は1985年で、全国に約60カ所ある。県内はスルガダルクのほか、静岡ダルク(函南町)、スルガダルク浜松(浜松市中区)の計3カ所。各種プログラムを通じて依存症からの回復や社会復帰、就労への足掛かりを作っている。
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