2016年10月27日木曜日

【ブラジル】アマゾナスを拠点に活動か 国際麻薬密売グループを捜査=連邦警察

【ブラジル】アマゾナスを拠点に活動か 国際麻薬密売グループを捜査=連邦警察



連邦警察は13日、高純度のコカインを取引きする国際的な犯罪組織を解体するため、アマゾナス州マナウス市およびタバチンガ市、パラー州トメアスー市、パラナ州クリチバ市で大規模な一斉捜査を実施した。アジェンシア・ブラジルが13日付で報じた。

 今回の捜査は、麻薬を押収した各国当局から得た、マナウスが主要な発送元との情報に基づいて2015年に開始された。連邦警察はこの犯罪組織が、コカインを入手していたブラジル・ペルー・コロンビアの国境地帯と強い結びつきがあった事を確認している。

 アマゾナス州連邦警察組織犯罪対策本部のラファエル・マシャド署長によれば、この犯罪組織は機械やシリンダー、金属部品などの合法的な商品の内部に大量の薬物を隠し、合法的な輸出ルートで送っていたという。同署長は「金属部品の中に隠されていたという事実が、その発見を困難にしていた」と説明している。

 13日の作戦には警察官100人が動員され、6件の予防勾留令状と2件の一時勾留令状、8件の捜索・押収令状、7件の強制連行令状を執行したほか、容疑者の財産凍結も行われた。

 警察の麻薬取締り部局のカイオ・アバンソ署長によると、拘束された容疑者の中にはアマゾナス州の弁護士の男女2人も含まれている。この2人は、グループの法的な問題や架空企業の立ち上げなどを支援していた疑いがもたれている。また、この犯罪組織のリーダーとみられるペルー人も拘束されている。

 同署長によれば、このペルー人は国外での麻薬の購入から目的地への到着までを管理していた。また、合法な商品を国内外から入手し、物流やこれらの商品への麻薬の隠蔽、その発送も手がけていた。自身や仲間の名前を使った企業を所有していたほか、法人登録番号(CNPJ)の借用や第三者の氏名で立ち上げた別会社も利用していたという。

 連邦警察は今回の作戦で、外国では1キロあたり最大10万ドルで取引される精製済みコカイン300キロを押収した。この犯罪組織のメンバー達は、国際的な麻薬取引と資金洗浄、そして犯罪グループ形成の罪で起訴される見通しだという。

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