2016年10月19日水曜日

許可業者が違法大麻 昭恵夫人も騙された“ペテン師”の正体

許可業者が違法大麻 昭恵夫人も騙された“ペテン師”の正体


安倍首相夫人の昭恵さんもダマされたペテン師が捕まった。乾燥大麻約88グラムを所持した大麻取締法違反容疑で、厚労省の麻薬取締部に逮捕された大麻加工販売会社の代表、上野俊彦容疑者(37)。鳥取県の許可を得て大麻草を栽培していたが、許可されたものではない大麻を外部から譲り受け、所持・使用していたとして、今月4日に逮捕された。
 上野容疑者は兵庫県出身。営業マンとして働いた後、群馬県で麻の栽培に携わる。東日本大震災がきっかけで2012年、鳥取県智頭町に移住。13年に大麻栽培の許可を得て、麻薬成分の入っていない業務用大麻の栽培を始めた。町おこしの一環で「しめ縄」などを製造し、メディアにもたびたび取り上げられていた。町も上野容疑者を支援。漫画制作や講習会の費用として、昨年度までの3年間で約260万円を助成していた。
 そうした活動に興味を持った昭恵夫人も昨年7月にプライベートで上野容疑者の元を訪問。「大麻で町おこし」という雑誌の企画に2人で登場したこともあった。
 だが、そんな男のペテン師ぶりは近隣住民には見透かされていたようだ。
「最初会った時はいい人だと思いましたが、途中から印象が変わりました。村の行事には参加しないし、借りた畑を勝手に掘り起こしたりして問題になっていました。『やる』と言ったことをやらず、とにかくウソをつくんです。大麻栽培を始めてから入れ墨をした人や黒塗りの車がよく来るようになり、村の人たちは関わらないようにしていました」(近隣住民)
■支援した町長も激怒
 大麻栽培を支援し、「わしの首にかけてもやる」と話していた寺谷誠一郎町長はこう憤る。
「向こうから『大麻を栽培したい』と熱心に話してきたので許可を出しましたが、町を離れることが多く、昨年、『栽培に集中して欲しい』と注意したところでした。その時、素直に謝っていたので、まさかという思いです。二度とこの地で大麻の栽培をさせないようにします」
 ちなみに都道府県の許可を受けた大麻業者は全国に33人。許可業者が捕まるのは初めてという。「ほかにも高知県や大阪府で数人が大麻所持の疑いで捕まっていますが、みな、上野容疑者の元で大麻栽培の講習を受けていました。上野容疑者は産業用大麻をうたっていましたが、実際は嗜好品として大麻を広めていた可能性もあります」(捜査事情通)
 昭恵夫人も悲しんでいるに違いない。

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